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将棋を楽しむ 将棋を学ぶ :お仕事 2016年5月30日

法政大学課外教養プログラム将棋体験教室を開催しました

中倉 彰子

5月25日、私の母校である法政大学で、外国人留学生に向けて日本文化としての将棋についての講演とワークショップを開催しました。

母校の法政大学で、留学生に向けて日本の将棋文化についてのワークショップを開催しました。
母校の法政大学で、主に留学生に向けて日本の将棋文化についてのワークショップを開催しました。

目的は、日本伝統文化としての将棋を外国の方たちにも広めるためです。

ワークショップでは、「将棋」と各国のボードゲーム、例えば中国のシャンチーや韓国のチャンギ、あとはチェスなどの共通点や違い、ユニークな点などについて探してもらい、チームごとに発表してもらいました。

シャンチーやチャンギ、チャトランガの詳しい説明についてはこちらをご覧ください。

各ボードゲームの横に、名前と国、駒の動き方の書かれた紙を横に置いて、中国や韓国、アメリカ、オーストラリア、ロシア、ドイツなど様々な国籍の学生さんどうしで活発な交流が交わされました。

ロシアの学生さんがチェスの使い方を説明してくれたりと、みんな興味深々。

学生さんの発表では、「王様を取って勝ちや最初駒の置き方が決まっていてそこからスタートするなどの共通点がある」、「駒をマス目の中に置くものと交差点におくものがある」、「シャンチーとチャンギは、王様の動ける範囲が限られている」、「シャンチーは川がある」
「将棋だけが敵味方同じ」などの意見が出ました。

私は、日本伝統文化としての将棋についてお話しさせてもらってから、対局や駒を指す手つきについての指導をして、その後実際に将棋を指す実践をしてもらいました。慣れないながらもみんな頑張ってトライしてくれてとても嬉しかったです。

将棋の対局をみんなに体験してもらいました。
将棋の対局をみんなに体験してもらいました。

講演を終えて

今回お集まりいただいたのは、外国人留学生だけでなく、将棋を過去に経験していたり興味はありつつも初めて触れるという日本人学生も含めて計24人でした。
(詳しい内訳は、一般参加者が日本人学生6名、外国人留学生6名、サポート参加者が、留学生サポートHi-C Orange7名、市ヶ谷将棋部5名です。)

今後も、参加してもらったみんなに将棋を継続して楽しんでもらうために、ネットゲームや将棋道場に通うといった提案をさせてもらおうかなと思ったのですが、将棋部の女性が、丁寧に教えている姿をみて、「そうだ!将棋部に入ればいいんだ」と思いました。将棋部員の学生とも「入部してくれるといいね。」と話しをしていました。まさに「灯台下暗し」ですよね。

色んな国籍の人たちが一堂に和室に集まり、こんなやりとりをしている姿を見ていると、「将棋が国際交流を図るためのツールとしてちゃんと機能してるんだなぁ」と、とっても感慨深い気持ちになりました。

イベント終了後にアンケートをとらせていただいたのですが、アンケートにご回答いただいた方全員に満足していただけたようでした。

外国人留学生はもちろん、日本人学生にも将棋を体験できたことをとても喜んでもらいとても嬉しく思います。

他にも「もっと将棋を指したかった」「留学生との交流が楽しかった」という意見も多数いただけたので、今後も将棋を通した国際交流の場をどんどん設けていきたいと思います。

日本伝統文化の将棋を通じて国際交流
日本伝統文化の将棋を通じて国際交流

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この記事の執筆者中倉 彰子

中倉彰子 女流棋士。 6歳の頃に父に将棋を教わり始める。女流アマ名人戦連覇後、堀口弘治七段門下へ入門。高校3年生で女流棋士としてプロデビュー。2年後妹の中倉宏美も女流棋士になり初の姉妹女流棋士となる。NHK杯将棋トーナメントなど、テレビ番組の司会や聞き手、イベントなどでも活躍。私生活では3児の母親でもあり、東京新聞中日新聞にて「子育て日記」リレーエッセイを2018年まで執筆。2015年10月株式会社いつつを設立。子ども将棋教室のプロデュース・親子向け将棋イベントの開催、各地で講演活動など幅広く活動する。将棋入門ドリル「はじめての将棋手引帖5巻シリーズ」を制作。将棋の絵本「しょうぎのくにのだいぼうけん(講談社)」や「脳がぐんぐん成長する将棋パズル(総合法令出版)」「はじめての将棋ナビ(講談社)」(2019年5月発売予定)を出版。

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