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連載:東京新聞「子育て日記」 2016年5月9日

働くママの日々 -プロ女流棋士中倉彰子 子育てブログ

中倉 彰子

保育所には、現在、次女(4歳)と末っ子(2歳)がお世話になっていますが、卒園までの間に、子供一人につき、一度は父母会の役員を務めるのが慣例となっています。

役員は全クラス合わせて16名で、任期は一年。皆さん仕事と育児で忙しいので、立候補をする人は殆どおらず、毎年役員を決めるのは大変なようです。

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今年度、私は次女のクラスの役員を務める事に。この一年で、芋ほりや観劇会の企画と準備、また、クラスの親睦会の企画等をしました。

芋ほりでは、案内書や、参加者の名簿の作成を担当し、ママさん達と、何度も打ち合わせやメールのやり取りをしました。

朝夕の送迎で挨拶をする程度の方も多かったのですが、役員を務めたお蔭で、自然と交流が広がりました。
最近は、おしゃべりにも花が咲き「お菓子の箱買いなら、あそこのお店が安い!」なんていう情報もキャッチできます(笑)。

ただ、話をしていると、世のママさん達って本当に大変だな~と思います。近所に誰も手伝ってくれる人がいないとか、仕事の帰りが遅くて、いつも保育所の終了間際に迎えに駆け込むとか。

そんな中で、保育所や学校の父母会の係もやっている人がいて…「あー私はなんて甘いのだ。」いつもグチを言っている自分を反省。
頑張っているママさん達の姿には、いつも励まされます。

さて、ママさん同士の会話でいつも戸惑うのが、自分の職業の事。「女流棋士」と言っても、将棋は女性には馴染みが薄く、最初は「えっ、それって何?」という感じ。説明するのが大変なので、隠している事も(笑)。

それでも、長女(小学1年)のママさんの方は、子供が学童等で将棋を指している子も結構いて、保育所に比べると将棋の認知度は高く「この間、彰子さんが担当している『入門将棋セット』を買ったわよ。」と嬉しいことを言ってくれます。

ママさん同士のよしみで、自宅に招いて、お子さんに将棋を教えたこともあります。「子供が将棋に興味を持っている」と聞くと、やはり嬉しいものですね。

さて、今月24日には、地元の府中市で「武蔵の国・けやきカップ」という将棋のイベントが開催されます。毎年、私と妹で企画と運営を担当しているのですが、今年は、女流棋士トーナメントの他に、新しく「子供団体戦」という、3人1組で参加する大会を併設しました。

たくさんの子供が参加してくれるように、今市内の小学校を回り、チラシ配りに奔走しています。
ママ友の子供二人と、長女の3人でチームを作って出場したいなと、密かに計画中です。

【子供語録】
○猛威をふるうシンのイタズラ
CDコンポのCD挿入口からCDがちょっとだけ顔を出している。引っ張ってもなかなか取れず、仕方なく分解してみる事に。そこには、なんとCDが5枚!も入っていた。誰も「(自分は)やってない」と言うが、これは間違いなくシンの仕業。

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この記事は、東京新聞にて中倉彰子が連載している「子育て日記」と同じ内容のものを掲載しております。
:『東京新聞』2013年3月8日 朝刊

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この記事の執筆者中倉 彰子

中倉彰子 女流棋士。 6歳の頃に父に将棋を教わり始める。女流アマ名人戦連覇後、堀口弘治七段門下へ入門。高校3年生で女流棋士としてプロデビュー。2年後妹の中倉宏美も女流棋士になり初の姉妹女流棋士となる。NHK杯将棋トーナメントなど、テレビ番組の司会や聞き手、イベントなどでも活躍。私生活では3児の母親でもあり、東京新聞中日新聞にて「子育て日記」リレーエッセイを2018年まで執筆。2015年10月株式会社いつつを設立。子ども将棋教室のプロデュース・親子向け将棋イベントの開催、各地で講演活動など幅広く活動する。将棋入門ドリル「はじめての将棋手引帖5巻シリーズ」を制作。将棋の絵本「しょうぎのくにのだいぼうけん(講談社)」や「脳がぐんぐん成長する将棋パズル(総合法令出版)」「はじめての将棋ナビ(講談社)」(2019年5月発売予定)を出版。

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