株式会社いつつ

将棋を教える 2016年6月3日

子どもが将棋を始めた時、親が考えるべき5つのこと【お気楽編】

中倉 彰子

先日、子どもが将棋を始めた時、親が考えるべき5つのこと【ガチンコ編】として、親御さん向けの心構えをご紹介しました。あちらには【ガチンコ編】というタイトルを付加させていただいたとおり、正統派で真面目な内容を紹介させていただきました。

今回は【お気楽編】として、真面目ではあるのですが、もう少し簡単に実行できる親御さん向けのコツをご紹介させていただきます。

1. 15分付き合う

どんな習い事でも、始めたてのころは親御さんのサポートが必要になってきます。将棋もご多分に漏れず、そうなんです。ただ、将棋は「長い!」というイメージがありますよね。1局マジメに対局すると、30分なんてあっという間。お忙しいママには30分見つけるのも一苦労ですよね、わかります。私も大変です。

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でも、15分でいいんです。1局完了させる必要はなく、15分間付き合ってあげてください。15分だったら、時間を作り出すプレッシャーも和らぎますよね。子どもが将棋に強くなるのに必要なたった1つのことでも触れましたが、最初だけ、どうぞよろしくお願いします。

初心者向け将棋テキストはじめての将棋手引帖シリーズは、1日15分程度のスモールステップを積み重ねる構成になっているので、本当にはじめての将棋に触れるというお子さんでも、無理なく楽しく将棋を身につけることができます( ´∀`)

2. とにかく褒める

こちらも、子どもが将棋に強くなるのに必要なたった1つのこと子どもが将棋を習慣化できる5つのコツでも触れているのですが、やっぱり褒めてあげることです。

勝っても負けても、間違えていても褒めてあげる。

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将棋が楽しくて楽しくてしかたがないのであれば、将棋そのものにモチベーションが生じている状態のため、親御さんが頑張る必要はないかもしれません。

でも、始めたばかりのお子さんは、まだそういう状態ではないです。将棋に触れるモチベーションが、ママに褒めてもらえるから、というのは特殊でもなんでもありません。私は子ども教室等で多くのお子さんに接してきましたが、褒めてあげる、認めてあげると子どもたちは、いきいきとしますし、そんな子どもたちと接していると、何より教えている私自身が楽しいのです。想像を超える子どもたちの発想力を私も吸収したいと思っているので、いつも興味深く聞いています。

3. 動き方が違っていても広い心で

将棋を始めたばかりのお子さんって、本当に自由気ままなんです(笑)。金がワープするし、歩はたくさん動くし、王様が取られても対局が続いたりもします。

将棋のルールを知っている大人(だけでなく、お子さんもなのですが)や、ルールブックを片手にお子さんに付き合ってあげている親御さんには、とてもキモチワルイことなのです。すごくわかります。ルールに沿わずに将棋の駒で遊んでいるような状態ですから。

でも、最初はいいのです。金がワープしても、「おおぉ、そうきたか〜困ったな〜」と大げさに驚いてあげるくらいの広い心でお子さんに接してあげてください。「金はこういうふうに動くものなのだ」と教えてしまうと、将棋がつまらなくなってしまうかもしれません。

もちろん、ある程度経ったらきちんとしたルールに沿って将棋を指すことはとても重要なことです。でも最初の最初だけ、広い心を持って見守ってあげてくださいね。

4. 盤駒を買ってあげましょう

最近は、スマートフォンやタブレットで将棋を始めるお子さんも増えてきました。技術の進歩はすごいな〜なんてアナログな私は思うのですが、お子さんがちょっとでも将棋に興味を持ったらぜひリアルな盤駒を買ってあげてください。今は100円ショップにも売っています。

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実際の盤駒があると、いろいろな遊び方ができますし、なにより、将棋を身近に感じてもらえるように思います。駒の持ち方にこだわってみたり、ピシっと格好良く持ち駒を打ってみたり、木の匂いに酔ってみたり、いろいろ勝ち負け以外に得られることがたくさんあります。

ちなみに、いつつのオンラインショップ神戸の将棋屋さんいつつでも、将棋の盤駒を販売しています٩( ‘ω’ )و

5. 兄弟姉妹やお友達を誘ってみる

将棋って、本質的にはひとりで向き合うものなのですが、ひとりって正直寂しいものなのですよね(笑)。私は将棋を始めた時、妹が常に側にいましたが、そういう便利な(笑)存在ってなかなかいないかもしれません。ひとりぼっちだと、続けるのは本当に大変なことなのです。

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そこで、ぜひ、兄弟姉妹やお友達を誘ってみてください。ひとりでやるより、ふたりで、三人でやる方が楽しいですし、モチベーションにも繋がります。お友だちがいっしょにいてくれると、将棋教室や大会、道場に通うのもハードルが低くなりますし、なによりライバルができることでお互いを高め合える存在になっていくと、本当に楽しく毎日続けることができるようになると思います。

(番外編)いつつのブログを読む

番外編ですが、ぜひいつつのブログを読み続けてください〜。お子さんが将棋を続けていくために、親御さんとして何ができるのか、どういった工夫があるのか、私たちなりの工夫をお届けしています。さあ今すぐ「お気に入り」に登録して、メールマガジンFacebookTwitterで繋がり続けましょう(^^)

親が考えるべき5つのこと【ガチンコ編】もどうぞ!

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この記事の執筆者中倉 彰子

中倉彰子 女流棋士。 6歳の頃に父に将棋を教わり始める。女流アマ名人戦連覇後、堀口弘治七段門下へ入門。高校3年生で女流棋士としてプロデビュー。2年後妹の中倉宏美も女流棋士になり初の姉妹女流棋士となる。NHK杯将棋トーナメントなど、テレビ番組の司会や聞き手、イベントなどでも活躍。私生活では3児の母親でもあり、東京新聞中日新聞にて「子育て日記」リレーエッセイを2018年まで執筆。2015年10月株式会社いつつを設立。子ども将棋教室のプロデュース・親子向け将棋イベントの開催、各地で講演活動など幅広く活動する。将棋入門ドリル「はじめての将棋手引帖5巻シリーズ」を制作。将棋の絵本「しょうぎのくにのだいぼうけん(講談社)」や「脳がぐんぐん成長する将棋パズル(総合法令出版)」「はじめての将棋ナビ(講談社)」(2019年5月発売予定)を出版。

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