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将棋を学ぶ:はじめての将棋教室 2016年7月6日

あきこ先生の“はじめての将棋教室” ステップ1-11「5☓5」で対局

中倉 彰子

「5☓5」で対局

対局前は「お願いします」から始めましょう。そして、負けてしまった方は、残念ですが「負けました」と言いましょうね。

将棋は投了(負けを宣言する)でゲームが終了するので、嬉しくない言葉だと思いますが大事な挨拶です。

そして最後は「ありがとうございました」で対局が終わります。

ここで練習しておくと、本将棋(9☓9の将棋盤)を指すようになっても自然に挨拶ができると思います。

5×5将棋
5×5将棋

金を2枚と玉の3枚づつ、上図のように並べて対局スタートです。

将棋盤は9×9マスですが、今回は5×5マスだけ、盤の一部を使って行います。

駒を少なくしているので、なかなか玉が捕まらないかもしれません。その時は、先手(先に指す人)と後手(後から指す人)を入れて変えてたくさん練習しましょう。

以下ができるようになれば目標達成です。

  1. 対局風に交互に動かすことができる
  2. 玉と金をきちんと動かすことができる
  3. 玉の捕まえ方がわかる

そして5×5将棋は、初めての「3手先を読む練習」にもなりますよ。

「自分の駒を進めて→相手がその駒を取る→取り返す」というのが3手ですね。これを頭の中で想像できるようになると、3手先が読めるようになります。

この局面になった場合

5×5この局面でスタート
5×5この局面でスタート

左側の金をまっすぐひとつ進めます(▲4三金)

1手目
1手目

相手はそれを取ってきました(△4三同金)

2手目
2手目

それに対して、こちらも玉で相手の金を取ります(▲4三同玉)

3手目
3手目

相手の駒(金)と自分の駒(金)を「交換」するので、損得が無いのですが、持ち駒に金が入るので、自由にその金を使うことができます。

「交換」をして、盤上の金を持ち駒の金にすることによって「自由に打つ」という練習ができるようになります。(相手も同じですけどねー。)

これらがわかれば、次のステップにいきましょう。

これから新しい駒の仲間が加わるので、さらに楽しくなりますよ!

〜レッスン後〜

とうとうステップ1が終わりました!

今日のレッスンの5×5将棋では、駒の数が少ないものの、子ども達は真剣そのもの。3駒対3駒だって侮ることなかれ〜。なかなか奥深いのです。

駒の「交換」になった時は、あきこ先生から「三手先を読む練習になりますよ」とのこと。

「先を読む」これこそ、将棋をすると考える力が身につく所以ですね。

こんなにじっくり考えている子どもの横顔…なかなか見られません。これからのステップで、もっと楽しく頭を使って欲しいなぁと母はワクワクしています。

いつつのオンラインショップ神戸の将棋屋さんいつつで販売している将棋パズル台紙は、5×5の将棋盤としてもお使いいただけます( ´∀`)

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次回のステップ

さて、今回の “はじめての将棋教室” はいかがでしたでしょうか?次回は、「桂・香の動き」について学びます☆

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この記事の執筆者中倉 彰子

中倉彰子 女流棋士。 6歳の頃に父に将棋を教わり始める。女流アマ名人戦連覇後、堀口弘治七段門下へ入門。高校3年生で女流棋士としてプロデビュー。2年後妹の中倉宏美も女流棋士になり初の姉妹女流棋士となる。NHK杯将棋トーナメントなど、テレビ番組の司会や聞き手、イベントなどでも活躍。私生活では3児の母親でもあり、東京新聞中日新聞にて「子育て日記」リレーエッセイを2018年まで執筆。2015年10月株式会社いつつを設立。子ども将棋教室のプロデュース・親子向け将棋イベントの開催、各地で講演活動など幅広く活動する。将棋入門ドリル「はじめての将棋手引帖5巻シリーズ」を制作。将棋の絵本「しょうぎのくにのだいぼうけん(講談社)」や「脳がぐんぐん成長する将棋パズル(総合法令出版)」「はじめての将棋ナビ(講談社)」(2019年5月発売予定)を出版。

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