株式会社いつつ

将棋を学ぶ:はじめての将棋教室 2016年4月8日

あきこ先生の“はじめての将棋教室” ステップ1-7王手

中倉 彰子

あきこ先生の “はじめての将棋教室” いつつブログで公開中!

初めての方も本将棋が指せるようになります。ステップは全部で3つ。(1ステップ:約10レッスン)ステップ1では、将棋の基本的なルールを学びます☆

前回のステップ

あきこ先生の“はじめての将棋教室” ステップ1-6 駒をうつ

ステップ1-7 王手

いよいよ「玉のつかまえかた」のレッスンに入ります。

あきこ先生:将棋はどうしたら、勝てますか?
あゆみちゃん:え〜っと…。相手の「玉」を先につかまえると勝ちです。
あきこ先生:そうです!あゆみちゃんよくわかりましたね。

この先にというのがポイントです。取られてしまったほうは、残念ですが「負けました」と言いましょう。将棋は、この「負けました」で対局が終わります。

では、王手とはどのような状態でしょう?この図をみてください。

歩で王手
歩で王手

あきこ先生:歩のうごけるマスに玉が入っています。かおりちゃんが歩の側だったらどうするかな?
かおりちゃん:玉をとっちゃう!
あきこ先生:そうですね。正解です。

玉を取ってしまう前のこと、「次に玉をとってしまうよ!」ということを「王手」といいます。 かおりちゃんもあゆみちゃんも、いろいろな駒で、先生の玉に王手をしてみてね。

銀で王手
銀で王手

私は、銀で王手!

金で王手
金で王手

私は、金で王手!

二人とも上手に王手ができましたね。

よく大会などで「王手!」と大きな声で言っているお子さんもいますが、この「王手!」は、口にだして言う必要はありませんよ。

マナー違反ではないので、「王手って言わなかったぞ!」なんて怒らないでくださいね。

〜レッスン後〜

将棋がどうやったら勝ち負けがつくのか…について学びました。そうでした。王様を捕まえるゲームでした〜。

子ども達は駒の動かし方に夢中で、最終目的が何だったか忘れてしまっている感じでした。

こんなにたくさん駒があって、たくさん手を指して、初めて「王手」をして勝てた日は、きっと嬉しいんだろうなぁと、想像するだけで楽しみになりました。ただし、本将棋で実戦するようになると、ただ王手をかけているだけでは、なかなか相手の王様を捕まえることができません。このことについては、また後日詳しくお話ししますね。

次回のステップ

さて、今回の “はじめての将棋教室” はいかがでしたでしょうか?次回は、「王手の受け方」について学びます☆

はじめての将棋手引帖が完成しました!

あきこ先生が作成した「はじめての将棋手引帖」が完成しました!将棋がまったく初めての方から始められる、解説と練習が一緒になった楽しい教材です。毎日のレッスンにあきこ先生の丁寧な動画解説がついていますよ。ぜひご確認くださいね。

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この記事の執筆者中倉 彰子

中倉彰子 女流棋士。 6歳の頃に父に将棋を教わり始める。女流アマ名人戦連覇後、堀口弘治七段門下へ入門。高校3年生で女流棋士としてプロデビュー。2年後妹の中倉宏美も女流棋士になり初の姉妹女流棋士となる。NHK杯将棋トーナメントなど、テレビ番組の司会や聞き手、イベントなどでも活躍。私生活では3児の母親でもあり、東京新聞中日新聞にて「子育て日記」リレーエッセイを2018年まで執筆。2015年10月株式会社いつつを設立。子ども将棋教室のプロデュース・親子向け将棋イベントの開催、各地で講演活動など幅広く活動する。将棋入門ドリル「はじめての将棋手引帖5巻シリーズ」を制作。将棋の絵本「しょうぎのくにのだいぼうけん(講談社)」や「脳がぐんぐん成長する将棋パズル(総合法令出版)」「はじめての将棋ナビ(講談社)」(2019年5月発売予定)を出版。

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