将棋を学ぶ:はじめての将棋教室 2018年11月8日
あきこ先生 “はじめての将棋教室” ステップ3-7タダで取られない王手
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初めての方も本将棋が指せるようになります。ステップは全部で3つ。(1ステップ:約10レッスン)ステップ3では、指すための基本となるテクニックを学びます☆
前回のステップ
ステップ3-7タダで取られない王手
今回は、相手の駒にタダで取られないように王手をかける練習をします。せっかく「王手」をしたのに、すぐに取られてしまってはもったいないですし、不利になってしまいます。盤上にある駒を動かしたり持ち駒を使ってタダで取られない「王手」を探していきましょう。
1. どこに打つと良いでしょう?
持ち駒は「飛」です。上手に使うには、どこに打つとよいですか?
3四飛と話して打つと玉に取られませんね。他にも○のマスに打つのも正解です。
それでは3二飛と、相手の玉にくっつけて「王手」をすると、どうなるでしょう?3二玉と、相手の玉に飛をとられてしまいますね。駒の利きに注意しましょう。
2. くっつけて「王手」をしても取られない方法
持ち駒に金があります。どこに打つと良いでしょうか?
2二金と相手の玉にくっつけて「王手」をするとどうでしょう。玉が金をとっても歩で玉をとることができます。
くっつけて王手をする場合は、その駒を守ってくれる仲間の駒が必要です。このように、玉を詰ます時には、基本的に二枚以上の駒が必要になります。自分の駒どうしの利きがつながりあっているかを注意しましょう。
3. タダで取られない王手をしてみましょう。
ここまできたら、実践風局面の登場です。実際の対局で王手をする場面は、自分の駒・相手の駒が盤上にたくさんあります。たくさんの駒にまどわされずに、タダで取られない王手をしてみましょう。
4三桂と持ち駒をうち「王手」をします。4二銀も王手ですが、相手の金・飛で取られてしまい、タダの王手ではありませんね。
4. 応用編:タダでとられそうな場所に打つ
次は応用編です。なんと相手の駒が利いているところに駒を打ちますよ。一見、打った駒が「タダで取られそう」に見えますが…さて何が起こるでしょう。
3四桂と持ち駒を打ちます。歩で取られてしまいそうですが、相手が桂を取ると、角で玉を取ることができます。つまり、相手は桂を取ることができないんです。
同じく相手の駒が利いているところに駒を打つ、代表的な「王手」の形に「一間龍(いっけんりゅう)」があります。龍と玉が一間(1マス)空けて置いてある形なのですが、なかなか考えられているので、よく見てくださいね。
2三金と持ち駒を打ちます。相手が金を取ることで龍で相手の玉を取ることができます。実践でもよく出てくるので覚えておくとよいでしょう。
〜レッスン後〜
「一間龍」の解説の時には二人とも「お〜!」と感動の声(笑)。名前もかっこいいし「なんだか、おとり作戦みたい」とのこと。確かに、別のところを攻めているように見せかけて、もっと強い龍が待っている…というのは、練られた作戦のようですね。あきこ先生からは「王手の形をたくさん見つけられるようになったら、王様を追い詰められるようになりますよ。」とのこと。確かになかなか攻めきれない初心者の2人ですから、タダで取られない王手をたくさんできるようになると良いですね。
「タダで取られない王手」は無理なく楽しく将棋を身につけることができる「はじめての将棋手引帖」シリーズの2巻で学習しています。
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