先日、いつつのスタッフみんなで岡山県倉敷市に行ってきました。
倉敷市といえば、白壁の商家が建ち並ぶ美しい街並みや、大原美術館・工芸品といった芸術の町としてのイメージが強いのですが、実は将棋ともとても深い繋がりを持ったまちでもあります。
将棋史に名を残す大名人誕生の地
倉敷市は故・大山康晴15世名人の出身地です。
大山康晴15世名人とは、小細工に一切頼らない正々堂々とした棋風で、タイトル連続登場(50)や一般棋戦優勝回数(44)の歴代記録の他5つの永世称号(十五世名人・十段・王位・棋聖・王将)を獲得するなど、将棋史にその名を残す偉人と言えます。
5歳頃に将棋を覚えはじめ、小学校を卒業すると大阪に越して、木見金治九段(当時)の門下生に。この頃の師匠の影響により、当時でも珍しい中将棋を好んで指していたことは以前のいつつブログでも紹介させていただきました。
17歳でのプロレビュー以来、着実にトップ棋士への階段を駆け上がり、名人や王将など数々のタイトルを獲得し、当時の将棋界における前人未到の記録を次々と打ち立てた大山永世名人は、自身がさらなる高みを目指すこと以外に、将棋を広める活動においても、とても熱心に努められていたことで有名です。
1970年には倉敷市より大山永世名人に名誉市民の称号が与えられ、「倉敷市大山名人記念館」が建設された他、没後の1993年には棋戦「大山名人杯倉敷藤花」が開設され、毎年女流棋士たちが倉敷のまちに華を添えています。さらに、「倉敷市大山名人記念館」では毎週のように将棋教室や将棋道場、現役プロによる直接指導が行われており、ご逝去されてなお、将棋普及において大きな貢献されていると言えます。
実は私、中倉彰子は13年前に1度この「倉敷市大山名人記念館」を訪れたことがあります。北村館長に案内していただき、大山永世名人のトレードマークのメガネや優勝カップ、本人直筆の掛け軸などの展示をみせていただきました。今思い出してとても懐かしい気持ちでいっぱいです(^^)。
今回の倉敷訪問でも「倉敷市大山名人記念館」に立ち寄ったのですが、あいにくの休館日でした、泣
しかし、中に入れなかったのはとても残念だったのですが、入り口のところに詰将棋の問題が貼り出されていたりと、外から見ただけでも将棋好きとしてはわくわくせずにはいられないという感じでした。
倉敷訪問を終えて
倉敷市は、「倉敷藤花戦」という女流棋士の公式戦があり(先日、室谷由紀さんが挑戦者になりましたね!)、女流棋士にとってとても馴染みのあるまちです。この棋戦ができたときに、花の名前がついた綺麗なタイトル名だな〜と感動したことを覚えています(^ ^)
他にも、「倉敷王将戦」という子ども大会があり、それは二つある小学生の公式戦のうちの一つで、
小学生にとっての名人戦のようなものです。全47都道府県から、小学校の高学年・低学年各64名の計128名の代表が「小学生倉敷王将」のタイトルを競って対局します。
全国大会につながる、そして、「倉敷に行ける!」という大会なので、子どもたちは毎年この大会をとても楽しみしているようです(^ ^)
さて今回の倉敷訪問についてですが、13年前と同様に、名物の「ままかり」をいただきました、笑
小さな小川を挟んで建ち並ぶ白壁の商家に柳という風情溢れる美観地区。コンパクトにまとまっているので、落ち着いてまわれるてとても良かったです。ちなみに家族へのお土産にはきびだんごを買って帰りました。
我が子達も桃太郎のように、力がつきますように!
他にもいつつブログでは、将棋にゆかりのある場所を訪れています。ご興味あれば、ぜひご一読ください(^ ^)
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