株式会社いつつ

将棋を楽しむ 2017年5月25日

いつつのママ対談〜ママと子どもたちと将棋(とちょっとパパ)

金本 奈絵

藤井聡太四段の活躍により、世間では再び将棋ブームが巻き起こっているようです。そんなブームにのって「うちの子どもたちにも将棋させようかしら」と思うママたちもたくさんいらっしゃることかと思うのですが、これまでの将棋といえば、女性とは少し縁遠いもの。「私、ルールも知らないわ」なんてママも少なくないかと思います。

そんな中、子どもたちが、学校で覚えてきたり将棋教室に通ったりして将棋を始めたとして、「私ちゃんと子どもたちの将棋のサポートできるかしら」「本当に将棋って面白いのかしら」とママならではの疑問や不安が出てくることかと思います。

そこで今回のいつつブログでは、中倉と実際にお子さんを持ついつつのママさんスタッフ数名で「将棋と子ども」をテーマにママトークを繰り広げてもらいました(^ ^)題して「第1回いつつのママ対談」、笑

今回の対談では、子どもが実際に将棋を始めるとどんな反応を示すのかや、子どもが将棋を始めたことで生まれる変化や悩み事について、いつつの3人のママスタッフに話してもらいました。子どもと将棋についてママどうしで語り合うという機会もなかなかないと思うので、「これから子どもたちに将棋をしてもらいたい」や「既に子どもたちが将棋を指している」というママさんたちにとっての新しい発見や共感できる悩み事がきっとあると思います。

第1回いつつのママ対談を開催しました。
第1回いつつのママ対談を開催しました。

なお、今回の対談参加者は、彰子ママ(小6の女の子、小3の女の子、小1の男の子)、尾崎ママ(小5の女の子、小2の女の子)、奥田ママ(小2の女の子、年中の女の子です)の3人(^ ^)、トークの進行は金本が務めます。

子どもが将棋を始めて1番嬉しいのはパパ!?

パパは娘が将棋を始めると嬉しい!?
パパは娘が将棋を始めると嬉しい!?

金本:「お子さんはどれくらい将棋を指せますか?」

彰子ママ:「うちは子どもが3人いて、1番上のお姉ちゃんは駒の動かし方や基本的なルールは知っていて対局できるくらい、次女はまわり将棋やはさみ将棋をして遊んでいます。そして末っ子の長男が目下将棋にハマり中で、毎日のように将棋盤を出してきては一緒に指そうと誘ってきます、笑」

尾崎ママ:「下の子がかれこれ1〜2年ほど将棋をしています。普段ははじめての将棋手引帖などの初心者向け将棋テキストを解きながら将棋を学んでいるのですが、将棋教室などが近くにあれば通ってみたいと言ってます。」

奥田ママ:「うちの子は二人とも、先日将棋デビューをしたばかりです。いつつ将棋教室のプレ入門講座を体験したのですが、二人ともすごく楽しかったらしく、上の子は帰ってからも積極的に問題集を解き、下の子は夢に出てきたと言っています。」

金本:「え、夢に出てきたんですか( ゜д゜)!?」

奥田ママ:「プレ講座の時は金の動かし方を覚えることができなかったのですが、どういうわけか次の日の朝起きてきて『こことここに動けて、あとしっぽが生えてきてね・・・・』と金の動き方の説明をし出しました、笑」

金本:「よほど楽しかったんですね(^ ^)子どもたちが将棋をはじめて何か変わったことはありますか?」

奥田ママ:「子どもたちもそうなんですが、なぜかパパが1番嬉しそうです、笑 将棋教室のレッスンがあった日に仕事から戻ってくると、早速『今日はどうだったの?』『動画とか撮ってないの?』と、いつもはそうでもないのですが、とても積極的に子どもたちの様子を聞いてきました。最終的にはパパ自ら将棋パズルを作り出しました、笑」

彰子ママ&尾崎ママ:「それなんかわかる〜〜!!」

彰子ママ:「うちのパパも仕事柄、家でNHKの将棋番組とかを見ているけど、子どもたちが『なんでここはこう指すの?』とか『ここはこう指すんじゃない?』とか積極的にコミュニケーションを取りにいくと、『そんな簡単な手ではない』とか言いつつ、にやにや嬉しそうだったりするんですよね、笑」

尾崎ママ:「うちもそんな感じです。特に女の子が将棋を始めるとパパは嬉しいんじゃないかなぁ。男の子だとキャッチボールとか一緒にできる遊びが多いけど、女の子特有の遊び、例えばお人形遊びとかおままごとってさすがにパパから積極的に参加しにくいですよね(^_^;)将棋を通じて、父の威厳を残しつつ「娘と一緒に遊べる」というのが、パパにとって何より嬉しいんだと思います。」

奥田ママ:「実は私自身、将棋=男の子の遊びという認識だったので、最近まで娘の習い事とか趣味として将棋をリストアップしてなかったんですよね。それが、私がいつつに入社したことをきっかけに、意外にも娘たちが将棋に興味を示したので、私もパパも目から鱗でした。」

尾崎ママ:「私の場合は、友人の女の子のお子さんが囲碁をすごく楽しそうにやっていて、そのことがきっかけで自分の娘にも囲碁や将棋をすすめてみてもいいかもと思いました。でもそのきっかけがなかったら、きっと今頃娘は将棋をしてなかったように思います。」

金本:「確かに、TV番組の影響なのか、将棋はおじいちゃんとおじいちゃんの友達が縁側でひなたぼっこをしながら指すというイメージがあります、笑」

彰子ママ:「お母さんとか女性が将棋を指している姿をもっと女の子の子どもたちに見せてあげると、もしかしたら、『私たちも将棋ができる!』って思って女の子の将棋人口が増えるかもしれませんね。ただ、女性だと将棋のルールを知らないという人もたくさんいるので、そこをパパがサポートするといいかもです。」

金本:「夫婦で指すというのは、なんだか楽しそうで憧れます(≧∇≦)皆さんもお風呂上がりの一局とかいかがですか?」

彰子ママ&尾崎ママ&奥田ママ:「ないない( ̄▽ ̄)」

兄弟姉妹で将棋をするとき

兄弟姉妹で将棋をするときは、良きライバルであり、同志になれると良い?
兄弟姉妹で将棋をするときは、良きライバルであり、同志になれると良い?

金本:「お子さんの(将棋に対する)反応はどんな感じでしたか?」

奥田ママ:「上の子は、まだ始めたばかりなのですが、最初に言ったように、自分から積極的にテキストを解くなどとても楽しそうに将棋の勉強をしています。実は、あまり運動が得意ではないのですが、将棋と出会ったことで、運動以外でも自分の特技を身につけられるということを知ってそれがとても嬉しかったんだと思います。」

金本:「妹さんの方はどうですか?」

奥田ママ:「妹はまだ将棋のルールまではちゃんと覚えてないみたいです。ただ、将棋の絵本がとても気に入ったらしく、駒の動きは『これはきんこちゃん』とか『ふうくんは裏返るとすっごい動きになるんだよ』とか、絵本のキャラクターと関連付けて駒の動かし方を覚えています。」

尾崎ママ:「うちは妹の方がお姉ちゃんより強くなっちゃって。このあいだ、妹とパパで将棋を指していたんですけど、パパに途中で用事ができたのでお姉ちゃんにバトンタッチしたところ、有利な局面だったんですがそこから逆転されちゃって。『将棋つまらない』って拗ねてしまってあんまり指さなくなっちゃいました(- -;)」

金本:「お姉ちゃんの気持ち良く分かります。私も昔水泳でお兄ちゃんに全然勝てなくて嫌いになった記憶があります。兄弟姉妹で同じ競技をすると良いライバルになりそうですが、その一方で差が出てくると難しい面もあるような気がします。」

彰子ママ:「私も妹とずっと一緒に将棋をしてきて、大会などで当たることもあるので、もちろんライバルではあったんだけど、どちらかというと同志としての感覚が強いかなぁ。昔、中倉家に、詰将棋を解かないと遊びに行けないみたいなルールがあって、遊びに行くために必死になって二人で協力したり、道場に行くと男の子ばっかりだったから、妹と二人『頑張って男の子にも勝とうね』って結託したりしてました。」

金本:「棋力の差はあまり出なかったですか?」

彰子ママ:「どちらかが一方的に強かったというわけではないです。妹の方が先に育成会にはいたけど、プロ棋士になったのは私の方が早かったり。どちらか一方が先に進むと後からもう一方がそれに追いつこうとがんばる感じでした。」

尾崎ママ:「お互いに切磋琢磨できる関係だったんですね。ちなみに、お姉ちゃんが再び将棋に興味を示してくれるようになるにはどうしたらいいですかね?将棋は白黒はっきりつく競技なので、負けることは仕方ないし、子どもたちが負けたっていいと思っています。ただ、私自身それほど将棋に詳しいというわけではないので、『今の手よかったね』とか『あともう少しで詰めたよー』とか、勝った負けた以外で子どもたちを褒めることが中々出来なくて、子どもたちのモチベーションを維持するのが難しいように思います。」

彰子ママ:「私の長女の場合も、将棋をやってはいたんだけど、あまり自分自身の成長が実感できず、しばらく将棋から離れてました。将棋は最初にすごく負けるゲームなのでなかなか成長を実感できず、子どもたちのモチベーションに繋がらないということはあるかもしれないですね。ただ、ここ数年、末っ子の弟が将棋にハマり出したことで状況が少し変わってきています。すごく楽しそうに将棋を指す弟の姿を見て、がっつりではないものの、またちょくちょく将棋を指すようになりました。勝った負けた以上に将棋=『楽しい』というように印象づけるといいのかもです(^ ^)」

尾崎ママ:「確かに楽しそうな姿というのは言葉より説得力がありますよね( ´ ▽ ` )」

子どもとママと将棋

ママと子どもと将棋について
ママと子どもと将棋について

奥田ママ:「ちなみに、ママも将棋ができた方がいいですか?」

彰子ママ:「絶対に覚えなきゃいけないということは全然ないんですけど、駒の動かし方や基本的なルールだけでもマスターしておくといいことがたくさんありますよ(^ ^)例えば、勝った負けた以外でも子どもたちを褒めてあげることができたり、将棋はいくつになってもできるので、『大きくなった子どもたちと一緒に指す』なんて将来の夢ができたりします。でも、1つ気をつけなきゃいけないのは、ママと子どもだとどうしてもお互いの距離が近くなりすぎちゃうというところがあります。」

金本:「具体的にはどんな感じですか?」

彰子ママ:「お互いわがままになっちゃう感じですかね(^_^;)子どもの場合は負けて不機嫌になったり、ついこの前も二人で対局していたのですが『ひよこモード(弱いモード)って言ったのにっ( ̄^ ̄)!』と、なぜか勝った私が怒られました。親としても『なんでこんなこともできないの』とか、言わなくていい一言を言っちゃったり、笑」

尾崎ママ&奥田ママ:「将棋に限らずわりとなんでもそんな感じですよね、笑」

金本:「それでは、ママの棋力にかかわらず、適度なタイミングで他の人と指す環境があったほうがいいんですかね?」

彰子ママ:「最近では、将棋のアプリなどがママに代わって子どもたちの相手をしてくれるということもありますが、それはそれでいいとして、将棋には、人と指してみないと学べないことっていっぱいあると思います。例えば、ゲームで負けるよりも、誰かに負けた方が何倍何十倍も悔しい思いをするし、誰かが負けた時にそれを乗り越えていく姿とか、自分一人だと見れないですよね」

尾崎ママ:「うちの下の子は今のところ将棋テキストだけで将棋をやっているけど、将棋教室が近所にあれば行ってみたいと言っています。ママの棋力にも限界があるし、私もその方がいいかと思うのですが、近所に子どもがのびのび将棋をさせそうな将棋教室がなくって(^_^;)」

彰子ママ:「確かに近所に将棋教室や道場がなくって、遠くから1時間以上かけて電車を乗り継いできてるなんて子どもたちもいます。ただ、今少しずつこうした環境も変わりつつあります。徐々にではありますが、キレイで女性や子どもでも通いやすい将棋教室も増えてますよ。ちなみに、私も電車を乗り継いで長男の道場通いに同行しているのですが、実は結構楽しみでもあるんです。対局するたびに『今日は誰にでも勝てそうな気がする』とドヤ顏をしたり『調子が悪い!』といちいち報告に来るあたりがとっても可愛いいんですよね。なんか二人で電車で遠出とかデート気分なので、ママにとってはこうした楽しみ方もありますよ( ´ ▽ ` )」

尾崎ママ:「では、うちは娘が二人なんで恋人役はパパに任せます(≧∇≦)」

奥田ママ:「同じく(≧∇≦)」

さて、第1回いつつのママ対談はいかがでしたでしょうか?参加したママたちからは「対談を通して新しい発見がいっぱいあった!」との声をいただきましたが、将棋や子どもたちについて皆さんにも新たな気づきや共感できる部分がありましたか?

今回対談をそばで聞いていて、改めて、ママたちは色々考えたり悩んだりしながら、子どもたちの将棋のサポートをしているんだなぁと思いました(^ ^)

いつつ将棋教室は、子どもたちが楽しく将棋を指せることにこだわった将棋教室です。

いつつオンラインショップ神戸の将棋屋さんいつつで販売するいつつオリジナルの将棋書籍は、子どもたちの将棋をサポートするママたちの声も反映しています。

この記事の執筆者金本 奈絵

株式会社いつつ広報宣伝部所属。住宅系専門紙の編集記者を経て現在に至る。

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