株式会社いつつ

子育て 2016年8月6日

涼しい夏を演出する伝統文化〜日本の畳について〜

金本 奈絵

早くも8月の到来ですね。

この時期になると、夏休み序盤の遊び疲れがちょっとずつ出てきて、「家でゴロゴロしたい」なんて思う日ありませんか?笑

さて、ここで1つ質問です。

もしゴロゴロするとするならどんな場所がいいですか??

私個人的には、硬い木のフローリングよりも、ふかふかのカーペットの上よりも、和室の畳の上が1番だと思います。

皆さんもご存知かと思うのですが、畳も将棋と同様に日本伝統文化の一つ。その畳が恋しくなるなんて、「私も日本人だなぁ〜」って実感する今日このごろです( ´ ▽ ` )

というわけで、今回の「和(なごみ)✳︎育(はぐくむ)」では、畳について少しお話ししたいと思います。

いつつのイベントでも畳を使用しています
いつつのイベントでも畳を使用しています

日本ではよく部屋の広さを示すとき、○畳という単位を使いますよね。しかし、この○畳という単位、実は全国共通ではありません!!

例えば同じ「6畳」という表記であっても一般的には関東エリアよりも関西の方がちょっぴり広い面積になっていることが多いのです。(例外はありますが)

○㎡と言われるより○畳と聞いた方が部屋の広さを想像しやすいので、ついつい頭の中で「畳○枚分」というイメージを描きがちですが、実際行ってみると「思ったより狭い」なんて落とし穴もあるかもしれないので気をつけてください(^_^;)

では、なぜこのような違いが生じるのでしょうか?

答えは、それぞれの地域によって使用される畳の種類が違うからです。関西で主流となっているのは、「京間」と呼ばれるもので、サイズは955㎜×1910㎜。関東では主に「江戸間」が使用されサイズが880㎜×1760㎜です。

「京間」ができたのは、和風建築の基礎が築かれた室町時代のことです。当時は、まず畳を並べてから周囲に柱を立てる「畳割」という建築法が採用されていました。それに対し、「江戸間」が生まれる江戸時代には、建築の技術も進歩し建物に使用される柱のサイズが規格化され、柱を立ててからその内部に畳を敷くという「柱割り」が採用されるようになりました。

「京間」「江戸間」以外にも、愛知、岐阜、三重などで使われる中京間、など地域により様々な呼び名、様々なサイズの畳が存在するようです。

ちなみにいつつでも、イベント時にはよく畳を使用しています。使用する畳は琉球畳なのですが、こちらも正方形の独特な形をしているんですよね。

イベントに参加する子どもたちには、将棋のホンモノ体験もそうなのですが、是非とも、い草の香りや感触といった畳の魅力も感じてもらえればなぁと思っています(^ ^)

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酷暑が続くこの夏は、畳の上で将棋というのも風流でいいですね( ^∀^)

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この記事の執筆者金本 奈絵

株式会社いつつ広報宣伝部所属。住宅系専門紙の編集記者を経て現在に至る。

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