「子どもが習い事で将棋をすると、なんとなく頭が良くなりそうなので、やらせてみたいな。」と思ってくれているパパ・ママさん、もしかしたら結構いるんじゃないでしょうか!?
でも「そもそも自分の子どもが将棋に興味を持つのか」、自分はルールを知らないけど大丈夫なのかなどなど、子どもが将棋を習う具体的なイメージが湧かず、分からないこともたくさんあると思います。
そこで今回は、「将棋について詳しく分からないけど、子どもに将棋をはじめてもらいたい」「子どもに将棋を習わせてみたい」というママたちの質問にQ&A方式でお答えしたいと思います。手前味噌になりますが、習い事として将棋をするといいことがいっぱいありますよ。
Q1 将棋の習い事は何歳から始めるといいですか?
なぜ、5歳なのかというと、このくらいの年齢になると「勝ち」「負け」ということが認識できるからです。
将棋の対局は1対1での真剣勝負。勝って嬉しく思うこと、負けて悔しがること、そのどちらも子どもの成長にとってとても大切な体験になります。
ちなみに、将棋の駒には難しい漢字がたくさん書かれていて、「5歳の子どもにはまだ早いんじゃないの?」と思うかもしれません。しかし、以前いつつブログの全国将棋道場めぐりで紹介した棋友館の小田切秀人館長によると、3歳のお子さんでも文字をなぞるなどして漢字の学習をしているそうです。
将棋のゲームとしての戦略などを理解できるようになるのは、もう少し大きくなってからですが、漢字の壁さえ克服してしまえば、将棋は皆さんが想像するよりずっと子どもが馴染みやすいゲームです。
ちなみに、私は6歳、妹は4歳の頃に始めました(^ ^)
Q2 将棋のルールを知らないパパママにもできるサポートはありますか?
「子どもが将棋をする環境を整えてあげる」というのも立派なサポートです。
まずは子どもが将棋を指しているところを見守るだけでもいいと思います。子どもはパパやママが「見てくれている」と実感するだけでも嬉しいものですよね。
他にも「詰将棋」という将棋のパズルのようなものがあるのですが、詰将棋の問題を「はい。今日の問題だよ。」と出してあげるのもいいと思います。
他にも、書店などに行っても、詰将棋の書籍もあるので、書籍の問題をそのまま子どもに提示すればいいと思います。ただ、ここでポイントとなるのは、パパ・ママが習い事の先生になったつもりで問題を見ながら駒を盤に並べてあげることです。パパもママも一緒にやってると思うことで子どもは頑張ってその問題を解こうとします。
実は、いつつの将棋テキストはじめての将棋手引帖でも、採点欄があったり、進んだ分だけシールが貼れる台紙があるなど、親御さんが子どもたちのサポートがしやすいような工夫を色々凝らしています。
あとは、将棋情報を調べて近くで開催している入門教室がある「将棋イベント」などに参加するのもよいと思います。
「パパ・ママが将棋のルールを知らなくてもいい」と言っておきながら、私の正直な気持ちを申し上げますと「パパ・ママも将棋をやってくれると嬉しいな」というのが本音です(^_^;)
ルールを知らなくても十分子どものサポートはできますが、知っていた方が応援するのもずっと楽しくなるかなと思うからです。
もし、時間的に余裕があればぜひ1度チャレンジしてみてくださいね♪
Q3 将棋はどこで習うことができますか?
ネットで、地名と「将棋教室」で検索すれば、だいだいの情報はわかると思います。また、「将棋」「習い事」とかで検索すると、将棋を習える場所を検索するサイトがひっかかります。ちなみに、弊社でも、全国の将棋教室・道場の雰囲気がわかる「いつつ将棋教室・道場検索」を公開しております。
ですからここでは、将棋道場と将棋教室の違いについて少し触れておこうと思います。
まず将棋道場についてですが、開場時間中であれば、何時に行っても何時間いてもかまいません。しかし、1点注意すべきなのは、将棋のルールと最低限の作法やマナーを把握してから行くということです。将棋道場は基本的に実践をメインにしたもの、色んな人を相手にたくさん対局をするための場所です。
本ブログの過去の記事でも書かせていただいたのですが、将棋道場で戦法を教えてくれたり、詰将棋を出してくれたりといったことは基本的にはないと思います。ただ、席主さんが開いている時間に教えてくれたりすることもあるかもしれません。そのあたりは、行ってみようと思っている将棋道場に気軽に問い合わせてみると良いと思います。
次に将棋教室についてです。最近ではカルチャースクール内での将棋講座も多くなってきましたよね。
将棋教室の特徴としては、決まった曜日の決まった時間に開催されること、講師が、その子の将棋の強さにあった定跡や詰将棋を教えてくれるなどの特徴があります。将棋道場と違い、入門教室や将棋講座入門クラスは、将棋がまったくわからない人でも通えます。
おすすめなのは、両方とも通うことです。普段は将棋教室に通い、週末は将棋道場で実戦を指すというのが理想的です。しかし、他の習い事との兼ね合いもあると思うので、無理のない範囲で試してくださいね。
週末には家族で車に乗って、少し遠いところにある将棋道場に通っていました。いつも通っている府中将棋道場とは、違う人とも指せますし、雰囲気も違うので、勉強になりました。家族で食べるお昼の時間も楽しみでした。
Q4 子どもに将棋に興味を持ってもらうにはどうすればいいですか?
子どもたちに将棋に興味を持ってもらうというのは、やはり先生の仕事だと思います。
LPSA(日本女子プロ将棋協会)将棋インストラクターの方が先日「出会って10秒で『自分にもできそう!』」と思ってもらえるように心掛けて教えているとおっしゃっていました。また、自分が楽しむ(あなたと一緒に居て楽しいよというメッセージ)ということも常に意識しているそうです。
お子さんが「将棋楽しい!」と感じることができる先生に出会えることが大切だと思います。
子どもは潜在的に将棋に興味があるのに、教室の雰囲気や先生によって、「僕(わたし)は将棋が合わないんだ」と思ってしまうのはもったいないですよね。
一概に先生の教え方が悪いというわけではなく、先生により様々な指導法があったり、教室内での将棋の実力の差や「とっても良い先生なのだけど、やんちゃな男の子の中で、女の子一人では本人がちょっといやそうで・・。」など、子どもの将棋に対するモチベーションが上がらない要因は色々あると思います。
私はこんな時、思いきって習う教室を変えるのもアリかなって思っています。
以前、私が講師を務める将棋教室でも、幼稚園の女の子がやめてしまったことがありました。小学生の男の子が多い中、大丈夫かなと気にはしていたのですが、しばらくして、教室をやめていってしまいました。
もう少しフォローすることができたのではないかと反省していたのですが、他の先生のところで将棋を続けてくれていたようなのです。そのときは、「将棋を続けてくれていて良かった〜。」との思いでした。
ですから、最初の将棋教室で子どもが興味を持たなかったとしてもそのままあきらめてしまわないで、他の教室等も試してもらうことをおすすめしたいです。
また、私はいち指導者として、最初だけではなくずっと将棋を好きでいてもらえるよう子どもたちが飽きない工夫をするということも大切だと考えています。子どもの将棋に対するモチベーションを維持するというのも将棋の先生の大切な役割です。
Q5 将棋用品は種類がたくさんあるようですが、どれを購入すると良いでしょうか?
将棋道具の選び方が分からないというご相談は保護者の方からよく伺います。
まずは駒の種類を説明します。
駒には、動かし方が書いてある駒と書いていない駒があります。
基本的には個人の習得具合によって決めたらいいと思います。ただ、子どもが将棋教室に通ったり、将棋大会に参加するようになると、動かし方の書いてない駒を使うことがほとんどなので、そちらを使っていた方がスムーズです。
あと、子どもが将棋に興味をもつかどうかの時点で、あまり高価なものは購入しづらいですよね。ですから最初は手軽な価格なものからで良いと思います。通常の盤と駒だけなら文具店や図書館、最近では百均などでも取り扱っているので、最初はリーズナブルなものから始めて、たくさん指すようになれば、子どもの習熟度に合わせて盤駒を買い換えてあげるのもいいと思います。
もちろんいつつの盤駒も、子どもたちのことを考えて制作したのでおすすめです。
盤の選び方については過去のいつつブログ「子どもの将棋道具の選び方〜盤編〜」をご覧ください( ´∀`)
さて、色々書いてみましたがいかがでしょうか?
「将棋をすれば子どもの頭が良くなりそう」というイメージから、子どもの習い事として将棋をやらせたいという親御さんが今増えているようです。「将棋って難しそう」と思う方も多いかと思いますが、将棋は本当に手軽に始められる習い事の1つです。
今回のQ&Aで将棋をやってみようと少しでも思ってもらえると嬉しいです。
いつつ将棋教室は子どもたちの「分かりやすい」と「楽しい」にこだわった将棋教室です。体験会も実施していますのでお気軽にご参加ください(^^)
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