将棋アプリでできること
将棋アプリの一番の特徴は、1人で将棋を指せることです。通常は将棋を指そうと思うと相手がいなければできません。将棋アプリならAIやオンライン上で繋がった相手と好きなときに対局することができます。
将棋アプリでできることは対局だけではありません。詰将棋や次の一手を解いたり図面を作成したり、棋譜並べをすることもできます。
現在複数の将棋アプリがありますので、特に活用しやすいと思うものに絞って紹介します。
将棋アプリの種類と特徴
初心者〜上級者向け
①ぴよ将棋
入門講座があるため、初めての方にもおすすめです。
かわいいひよこ(AI)と対局できます。15級〜六段まで自分に合ったレベルを選ぶことができます。持ち時間を選べるので、初心者の方はゆっくり考えて対局することができます。
実戦詰将棋が毎日更新されます。こちらも初級(1手3手)〜有段(13手15手)まで自分に合った問題を解くことができます。
図面と棋譜の作成、保存ができます。
無料です。
②将棋ウォーズ
初心者の方は入門動画で駒の動かし方から学ぶことができます。
オンライン対局とAIとの対局が選べるアプリです。
練習モードではAIと対局できるので、初級者の方はこちらで練習をしてからオンライン対局に臨むと良いかと思います。
オンライン対局は持ち時間を使い切ったら負けになる「切れ負け」です。対局に慣れて早く指せるようになってからがおすすめです。対局相手を自動的に選んで決めてくれるため、指したいときにすぐ対局することができます。
対局中に戦法名や囲いの名前が表示されるため、名前を覚えやすいのが特徴です。音楽がアップテンポで画面がにぎやかなので、将棋を指して元気になりたいときに良いかもしれません。
一部有料です。
初級者〜上級者向け
①将棋クエスト
オンライン対局とAIとの対局が選べるアプリです。
AIとの対局では、対局しながら物語が進んでいくためRPGのように将棋を楽しむことができます。最初はやさしいレベルなので初級者の方も挑戦しやすいかと思います。
オンライン対局は持ち時間を使い切ったら負けになる「切れ負け」です。対局に慣れて早く指せるようになってからがおすすめです。対局相手を自動的に選んで決めてくれるため、指したいときにすぐ対局することができます。
対局後の棋譜を見直す際に、AIの解析を行い指し手を学んだり評価値を見たりできます。
詰将棋や次の一手の問題が毎日更新されます。
無料です。
②81道場(エイティーワンドウジョウ)
世界中の人と対局できるオンライン対局用のアプリです。オンライン対局のアプリは「切れ負け(持ち時間を使い切ったら負け)」というルールが多いのですが、こちらのアプリは持ち時間を使い切った後に秒読みの時間(15分使い切ったら1手60秒)があるため、最後まで考えながら指すことができます。
対局するにはお互いの合意が必要なため、対局がつくまでに時間がかかることがあります。チャット機能がついているため、対局後に感想戦をすることができます。お子様は操作に慣れるまでは大人の方についていてもらうと安心です。
無料です。
将棋アプリの活用法
【初心者】将棋のルールを覚える → 〝ぴよ将棋〟〝将棋ウォーズ〟
入門講座や動画を見てルールを覚えるには、〝ぴよ将棋〟か〝将棋ウォーズ〟を使ってみましょう。
それぞれのアプリから入門講座を選択すると駒の動かし方やルールの説明を見ることができます。
【初級〜中級】戦法や囲いの手順を覚える → 〝ぴよ将棋〟
将棋盤・駒が手元にあるときは実際に並べて覚えると良いですが、出先や将棋盤・駒が手元にないときはアプリを使って並べることができます。(覚えたい戦法や囲いの載っている棋書と共に使ってください。)
〝ぴよ将棋〟の右下からメニューを開き、一番上の「局面を作成する」を選択します。序盤から手順を覚えたいときは初形(対局を始める最初の状態)で「反映」を押すとそこから自由に指すことができます。
一度並べたら「メニュー」から「ファイルに保存」することができ、後から見直すことができます。
【初級〜上級】指定の局面から対局する → 〝ぴよ将棋〟
特定の戦法を覚えたけど相手が思うように指してくれずその局面にならない、覚えた戦法のその後の指し方が分からないといった場合に、覚えた(覚えたい)局面から対局したいものです。そのようなときにアプリなら指定の局面から対局することができます。
【2】と同じ「局面を作成する」画面を利用します。指したい局面まで駒を動かし「反映」を押すとそこから対局をすることができます。
【初級〜中級】練習対局をする → 〝ぴよ将棋〟〝将棋クエスト〟
対局の流れがつかめてきたらAIを相手に対局の練習をしてみましょう。
〝ぴよ将棋〟ではレベル1(15級)から始められます。駒落ち対局の設定もありますので、棋力に合わせて挑戦できます。
〝将棋クエスト〟では「1人で練習」から「CPU対戦モード」を開くと物語が進み対局が始まります。負けても何度でも挑戦できるので気楽に対局ができます。
【中級〜上級】ゆっくり考えて対局をする → 〝81道場〟
時間に余裕がありゆっくり考えられるときは持ち時間の長いアプリを使用しましょう。
〝81道場〟は「15分(使い切ったら)60秒」を選ぶと持ち時間を使い切っても考えることができます。
【中級〜上級】隙間時間に対局をする → 〝将棋クエスト〟〝将棋ウォーズ〟
ちょっとした時間に対局するときは持ち時間の短いアプリが向いています。
〝将棋クエスト〟は「2分・5分・10分」の持ち時間が選べて全て切れ負けルールです。〝将棋ウォーズ〟は「1手10秒」や「3分・10分切れ負け」を選ぶことができます。
アプリで対局するときの注意事項
将棋アプリで対局するときに知っておきたいルールやマナーがあります。利用規約として掲載しているサイトもありますので詳しくは各アプリを確認してみましょう。
【禁止】ソフトを使っての対局
オンライン対局のアプリでは、ソフトを使用して対局することを禁じています。負けを恐れずに自分の力で精一杯対局しましょう。
【✗】負けそうになったら、指さずに時間が切れるのを待つ
投了することが嫌で、指さずに放っておいてしまうのはマナーの良くないことです。負けだと思ったら悔しくてもしっかり投了するようにしましょう。
【○】挨拶をする
アプリによっては挨拶をする機能がついています。対局前と後に相手に挨拶をするようにしましょう。目の前に相手がいなくても、対局してくれている相手へ感謝の気持ちを忘れないようにしたいものです。
終わりに
各アプリの特徴は一部の紹介です。色々使ってみてぜひ自分に合ったものを見つけてみてください。アプリを活用することで将棋の楽しみ方が広がるかもしれません。
※各アプリの機能は2023年12月現在のものです。
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