株式会社いつつ

子育て 2015年11月19日

モノから学ぶ日本伝統文化の価値を子どもたちに

尾崎 久恵

今回は、伝統的に使われているモノを使って和の心を育もうというお話です。

先日、泊まりで遊びにきてくれた祖母が持って来た“あるモノ”が、子どもたちの大注目を集めていました。意外な事に、風呂敷…です。

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祖母は、旅行鞄の中の整理用にそれを持ってきており、洋服などを包んでいました。年中おままごとをしていて、かばん系が大好きな女子達。物をコンパクトに包んだり、それ自体がかばんになったりと変幻自在な1枚の布に興味津々です。あまりの熱い視線に嬉しくなった祖母も、結び目をお花みたいにしたり、結び方を変えて何パターンかのバッグを作ってみせたり。「手品みたい〜!」と大盛り上がりです。

この風呂敷、起源は奈良時代にまで遡り、古くから日本で使われていた道具のようです。その後変遷を経て、江戸時代に広く普及したそうですよ。近年、すっかり見かけなくなっていたものの、最近ではエコバックとして使えると話題になったり、ラッピングとしてプレゼントの演出に取り入れられたり、そのデザイン性と変幻自在っぷりが注目されて、おしゃれ小物のイメージが定着してきたように思います。

実用性があって、デザイン性があって、そこに日本独特のお作法もあったりして、風呂敷は奥深いですね。例えば、改まった場にお土産を手持ちで行く場合には、絹の風呂敷で平包み(結び目が無く、シンプルで格の高い包み方)をしたりします。そもそもプレゼントをただ運ぶためだけではなく、包む事で相手を大切に思う心を表しているのですね。

伝統的に使われているモノには、機能的な価値だけでなく、日本独特の文化的な背景や美意識も内包しているのではないかと考えています。子どもたちにも、風呂敷を使う事で、日本人の知恵とか、価値観とか、日本の伝統文化の一端に触れてもらえたら素敵だと思います。

さてその後、祖母から可愛い風呂敷が2枚届きました。早速、ぬいぐるみを背負って、泥棒スタイルになっています…。まずはそこからですね(笑)

いつつのオンラインショップ神戸の将棋屋さんいつつの布盤は、風呂敷のように折り畳んで持ち運びできる将棋盤です٩( ‘ω’ )و

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この記事の執筆者尾崎 久恵

株式会社いつつ取締役、株式会社ホジョセンアナリスト兼 共創デザイナー。P&Gにて東海エリアを中心にコンサルティング営業、立命館大学での産官学連携事業の企画、マネジメント等を経て現職。2児の母親でもあり、時短勤務を導入することによってワークライフバランスを実践している。同志社大学文学部卒。

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