5月25日、私の母校である法政大学で、外国人留学生に向けて日本文化としての将棋についての講演とワークショップを開催しました。
目的は、日本伝統文化としての将棋を外国の方たちにも広めるためです。
ワークショップでは、「将棋」と各国のボードゲーム、例えば中国のシャンチーや韓国のチャンギ、あとはチェスなどの共通点や違い、ユニークな点などについて探してもらい、チームごとに発表してもらいました。
シャンチーやチャンギ、チャトランガの詳しい説明についてはこちらをご覧ください。
各ボードゲームの横に、名前と国、駒の動き方の書かれた紙を横に置いて、中国や韓国、アメリカ、オーストラリア、ロシア、ドイツなど様々な国籍の学生さんどうしで活発な交流が交わされました。
ロシアの学生さんがチェスの使い方を説明してくれたりと、みんな興味深々。
学生さんの発表では、「王様を取って勝ちや最初駒の置き方が決まっていてそこからスタートするなどの共通点がある」、「駒をマス目の中に置くものと交差点におくものがある」、「シャンチーとチャンギは、王様の動ける範囲が限られている」、「シャンチーは川がある」 「将棋だけが敵味方同じ」などの意見が出ました。
私は、日本伝統文化としての将棋についてお話しさせてもらってから、対局や駒を指す手つきについての指導をして、その後実際に将棋を指す実践をしてもらいました。慣れないながらもみんな頑張ってトライしてくれてとても嬉しかったです。
講演を終えて
今回お集まりいただいたのは、外国人留学生だけでなく、将棋を過去に経験していたり興味はありつつも初めて触れるという日本人学生も含めて計24人でした。
(詳しい内訳は、一般参加者が日本人学生6名、外国人留学生6名、サポート参加者が、留学生サポートHi-C Orange7名、市ヶ谷将棋部5名です。)
今後も、参加してもらったみんなに将棋を継続して楽しんでもらうために、ネットゲームや将棋道場に通うといった提案をさせてもらおうかなと思ったのですが、将棋部の女性が、丁寧に教えている姿をみて、「そうだ!将棋部に入ればいいんだ」と思いました。将棋部員の学生とも「入部してくれるといいね。」と話しをしていました。まさに「灯台下暗し」ですよね。
色んな国籍の人たちが一堂に和室に集まり、こんなやりとりをしている姿を見ていると、「将棋が国際交流を図るためのツールとしてちゃんと機能してるんだなぁ」と、とっても感慨深い気持ちになりました。
イベント終了後にアンケートをとらせていただいたのですが、アンケートにご回答いただいた方全員に満足していただけたようでした。
外国人留学生はもちろん、日本人学生にも将棋を体験できたことをとても喜んでもらいとても嬉しく思います。
他にも「もっと将棋を指したかった」「留学生との交流が楽しかった」という意見も多数いただけたので、今後も将棋を通した国際交流の場をどんどん設けていきたいと思います。
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